「チートスレイヤーって、結局どこで読めるの?」「rawで読めるって本当?」「無料で読む方法はないの?」と、モヤモヤを抱えたまま、検索をさまよっている方も多いと思います。
『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』(以下チートスレイヤー)は、2021年に月刊ドラゴンエイジで始まったものの、第1話で連載中止になった“幻の問題作”です。
読みたくても読めない作品だからこそ、「今でも合法的に読めるのか」「内容はどういうものだったのか」「なぜ炎上してしまったのか」が、いっそう気になってしまいますよね。
この記事では、
- raw・無料・電子書籍サイトでの配信状況
- 実際に読める方法
- ネタバレなし/ありのあらすじ
- 登場人物・作者情報
- 炎上理由と口コミの傾向
- 小説家になろう版『チートスレイヤー【連載版】』との違い
まで、できるだけやさしく、正確にお伝えします。
チートスレイヤーはどこで読める?無料情報と安全な入手方法

- まず結論:今読めるのは「ドラゴンエイジ2021年7月号」のみ
- 紙で読む方法:ドラゴンエイジ2021年7月号の探し方
- 主要電子書籍ストアの配信状況と読み放題
- 無料で読める?合法的な範囲を解説
- 「raw」サイトが危険な理由
- 読めない人向け:代わりに楽しめる作品・コンテンツ
まず結論:今読めるのは「ドラゴンエイジ2021年7月号」のみ
『チートスレイヤー』の正式タイトルは『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』で、原作は『賭ケグルイ』などで知られる河本ほむらさん、作画は山口アキさんです。作品は月刊ドラゴンエイジ2021年7月号(2021年6月9日発売)で新連載としてスタートしました。
しかし、作中のキャラクターの意匠や設定が他作品とよく似ていると批判が集まり、2021年6月28日に編集部とKADOKAWAから「連載中止」の公式発表が出ています。これにより、第1話のみで打ち切りとなり、単行本や公式電子書籍は発売されていません。
そのため、2025年11月現在で『チートスレイヤー』本編を合法的に読めるのは、
「月刊ドラゴンエイジ2021年7月号」だけ
という状況です。
電子版のドラゴンエイジ7月号も一時は配信されていましたが、コミックシーモアなど主要サイトではすでに「販売終了」と表示されており、現在は入手が難しくなっています。
紙で読む方法:ドラゴンエイジ2021年7月号の探し方
「それなら、そのドラゴンエイジ7月号を手に入れればいいんだよね?」
ということになるのですが、ここがまた簡単ではありません。
ドラゴンエイジ2021年7月号は、発売からかなり時間が経っているため、通常の書店ではすでに取り扱いがありません。
現実的に探せるのは、次のようなルートです。
- Amazonや楽天市場などの通販サイトの中古品
- ブックオフなど古本チェーンの店舗やオンラインストア
- メルカリ、ヤフオク!などのフリマ・オークションサイト
実際に、これらの中古市場で「ドラゴンエイジ2021年7月号」が出品されている例が複数報告されています。ただし、部数が少なく需要が高いため、プレミア価格になっているケースも多く、「運とタイミング次第」というのが正直なところです。
また、漫画喫茶やネットカフェ、図書館で当時の雑誌を所蔵している可能性もありますが、多くの店舗・施設ではバックナンバーを長期間保存していないため、「あればラッキー」くらいの感覚で探すのがおすすめです。
「どうしても読みたいのに入手が難しい」という状況はもどかしいですが、それだけ問題作として強く印象を残してしまった作品だとも言えますね。
主要電子書籍ストアの配信状況と読み放題
よく名前が挙がる大手電子書籍サイト4つ、
ブックライブ・コミックシーモア・DMMブックス・ebookjapan
についても状況を確認してみます。
各ストアでの検索結果を総合すると、2025年11月現在、この4サービスのいずれでも『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』本編の配信はありません。
一方で、各サービスの「読み放題」や「無料コーナー」は次のようになっています。
| サービス名 | 『チートスレイヤー』配信状況 | 読み放題サービス | かんたんな特徴 |
|---|---|---|---|
| ブックライブ | 配信なし | 月額の読み放題プランはなし。0円作品コーナーで一部の本が無料で読める | クーポンやポイントでお得に買える、無料マンガも多いサービス |
| コミックシーモア | 配信なし | 「シーモア読み放題ライト」「シーモア読み放題フル」がある | 月額料金で対象作品が読み放題になるプランがあり、作品数も多い |
| DMMブックス | 配信なし | 一般向けの読み放題プランはなし。無料作品コーナーはある | セールやクーポンが頻繁にあり、まとめ買いに向いている |
| eBookJapan(イーブックジャパン)
| 配信なし | 月額制の読み放題はないが、無料マンガコーナーで多くの作品が読める | ソフトバンク・Yahoo!系のキャンペーンが豊富で、割引が多い |
ブックライブには月額の「読み放題プラン」はありませんが、無料で読める作品が1.8万冊以上用意されており、無料コーナーの充実度は高いです。
コミックシーモアには「シーモア読み放題ライト」「シーモア読み放題フル」という公式の読み放題プランがあり、ライト・フル合わせて数万〜十数万冊以上が対象になっています。
DMMブックス自体には一般向けの電子書籍読み放題はありませんが、無料作品コーナーがあり、別サービスとして大人向けの「FANZAブックス読み放題」が用意されています。
ebookjapanも月額定額の読み放題ではなく、大量の無料マンガコーナーやキャンペーンで「実質読み放題」に近い形を提供しています。
ただし、これらの読み放題・無料コーナーを利用しても、『チートスレイヤー』本編を読むことはできません。「読み放題を使えば読めるかも」という期待は、現状では捨てたほうが安全です。
無料で読める?合法的な範囲を解説
「どうしてもお金をかけずに読みたい……」という気持ちは、とてもよく分かります。
ただ、現時点で完全に合法かつ現実的な「無料で読む方法」はほぼ存在しません。
考えられるのは、次のようなケースだけです。
- 図書館・学校図書室などにドラゴンエイジ2021年7月号の所蔵があり、閲覧できる場合
- 友人・知り合いが当時の雑誌を持っていて、貸してもらえる場合
どちらもかなりレアな状況で、「探せば必ず見つかる」とは言えません。
今後、もしKADOKAWA側が方針を変え、特集企画や電子版などで再掲載することがあれば、キャンペーン中に無料で読める可能性はあります。しかし、2025年11月時点ではそういった再公開の動きは見られていません。
「無料で読める」とうたう非公式サイトには、後述するように大きなリスクがあるので注意してくださいね。
「raw」サイトが危険な理由
検索すると「チートスレイヤー raw」「チートスレイヤー 漫画bank」などのキーワードが候補に出てくることがあります。実際に、海外サーバーを使った海賊版サイトに『チートスレイヤー』第1話の画像が無断転載されている例も確認されています。
しかし、こうした「raw」「free」と書かれたサイトは、ほぼすべてが違法な海賊版サイトです。
違法サイトを利用するリスクは、大きく3つあります。
- 著作権侵害の手助けになる
作者や出版社に正当な利益が入らず、作品や創作者を傷つけてしまいます。 - ウイルスやフィッシング被害の危険性
悪意ある広告や不正なスクリプトが仕込まれていることも多く、スマホやPCがウイルス感染したり、個人情報を抜き取られる危険があります。 - 突然閉鎖されて読めなくなる
サイト運営側が摘発やトラブルで閉鎖されると、急にアクセスできなくなります。
「1話だけだし」「どうせもう読めない作品だし」と軽く考えてしまいがちですが、それでも違法サイトで読むことは、作者にも自分にもマイナスにしかなりません。
せっかく興味を持った作品だからこそ、合法的な範囲で楽しむというスタンスを大事にしたいところです。
読めない人向け:代わりに楽しめる作品・コンテンツ
「それでも、この“チートを狩る側の物語”というコンセプトに惹かれるんだよね……」
という方も多いと思います。
そんなときに候補になる、合法的に読める近いテーマの作品を2つ紹介します。
1. 小説『転生者殺し~チートを奪うチート能力で悠々自適な異世界生活!?~』
こちらは月島秀一さん原作、めとさんイラストによるライトノベルで、「全てのチートを無効にし奪い取れる」能力を持つ主人公が、転生者たちと戦う物語です。「小説家になろう」発の作品として書籍化され、Mノベルスから全2巻が刊行されています。
この作品は、
ブックライブ、コミックシーモア、DMMブックス、ebookjapanといった主要電子書籍ストアで配信されています。
『チートスレイヤー』に通じる「チート側を狩る」視点を、ちゃんと合法的に味わえる作品なので、「似た雰囲気の小説が読みたい」という人にはとても相性が良いはずです。
2. 漫画『シリアルキラー異世界に降り立つ』
こちらは、チートスレイヤーと同じ河本ほむらさん原作の異世界転生モノで、殺人鬼として死刑になった主人公が異世界に転生し、「転生者を殺してください」と女神に命じられるダークファンタジーです。
転生者と転生者が殺し合う、血みどろの世界観や、倫理ギリギリの表現は『チートスレイヤー』に近い空気を持ちながらも、こちらはきちんと連載・単行本化され、電子書籍でも広く読めます。
「チートスレイヤーがもし続いていたら…」と想像しつつ、代わりにこちらを読むのも、ひとつの救いになるかもしれません。
チートスレイヤーのあらすじ・登場人物・炎上理由など

- 【ネタバレなし】あらすじ
- 【ネタバレあり】第1話のあらすじ
- 登場人物
- 作者と出版社
- ベストナイン問題と炎上の理由
- 小説家になろう版『チートスレイヤー【連載版】』との違い
- 作品が投げかけたテーマと、「読めない作品」になってしまった意味
- よくある質問(FAQ)
【ネタバレなし】あらすじ
物語の舞台は、さまざまな世界から「転生者」たちがやってくる異世界です。
村に暮らす少年リュートは、仲間たちを守るギルド「神の反逆者」に憧れていました。神の反逆者は、強大なチート能力を持った転生者たちで結成された組織で、「魔王を倒し世界を救う英雄」として人々から称えられています。
リュートは、幼馴染のリディアと共に、つつましくも平和な日々を送っていました。二人はいつか自分たちの村も、神の反逆者のような人たちに守ってもらえるのだろうと、どこか夢見るような気持ちで未来を語り合います。
しかし、彼らが信じていた「英雄たち」の本性は、ある日突然あらわになります。村に現れた転生者の一人ルイ=クロフォードは、「三無魔法」と呼ばれるチート能力と魔道具を使い、まるで虫けらをあしらうように村人たちを見下します。リュートたち現地の人間は、彼にとっては“物語の背景”でしかなく、命を軽んじた振る舞いが続きます。
やがて、ちょっとした行き違いから、ルイは軽い悪ふざけのつもりで、とんでもない暴挙に出てしまいます。その瞬間、リュートの世界は音を立てて崩れ去り、「英雄」に向けていた尊敬は、燃え上がる憎悪へと変わっていきます。
絶望の渦に飲み込まれたリュートの前に、謎の「魔女」が現れます。彼女は転生者たちを激しく憎み、「チート能力でイキっているだけの陰キャ」とまで言い放つ人物です。
魔女は、瀕死のリュートを救い上げ、その代わりとして「転生者殺し」を持ちかけます。彼女が差し出したのは、単なる力ではなく、転生者たちの“前世の情報”という、知識のチートとも言えるもの。それは神の反逆者の幹部たち「ベストナイン」の弱点に迫る手がかりでもありました。
こうしてリュートは、かつて憧れていた転生者たちを「殺す側」として歩き出します。
チート能力を持たない現地人の少年が、圧倒的な力を誇る転生者たちにどう立ち向かうのか――。
従来の「俺TUEEE」な異世界転生物語をひっくり返し、「チートを屠る物語」として描き出したのが『チートスレイヤー』です。
※ここまでが、できるだけネタバレを抑えた概要になります。ここから先は、第1話の具体的な結末まで触れるネタバレありのあらすじです。
【ネタバレあり】第1話のあらすじ
村の少年リュートは、幼馴染のリディアと一緒に木の実を採りに出かけていました。彼は神の反逆者にあこがれており、いつか自分も彼らのように人々を守る存在になりたいと密かに願っています。そんなとき、空から転生者のルイ=クロフォードが降ってきます。
ルイは緑髪の青年で、「神の手違い」の二つ名を持つ転生者です。彼の能力は「三無魔法」と呼ばれ、対象の「無効」「無力化」「無制限」を操るようなチートじみた力と、魔道具を組み合わせて使います。彼は自分を「選ばれた勇者」と信じて疑わず、現地の人間をゲームのモブキャラのように扱います。
リュートたちの村に到着したルイは、村人から「魔王軍の襲撃で困っている」と聞きますが、最初は協力的なふりをしつつ、その態度にはどこか軽さがあります。彼は転生者仲間に自慢するための“ネタ”として、村を利用しようとしていました。
やがてルイは、村人の態度が自分の期待どおりでないことに苛立ち、見せしめとして魔道具を起動します。彼は「ちょっと懲らしめる」つもりで放った攻撃によって、リディアを含む村人たちを無残に殺してしまいます。リュートは彼女の亡骸を前に膝をつき、崩れ落ちます。
逆上したリュートは、武器を手にルイへ向かっていきますが、チート能力の前ではまったく歯が立ちません。ルイは、まるで虫でもひねりつぶすようにリュートの首を折り、村を去っていきます。
そこに現れるのが「魔女」です。彼女はリュートの亡骸を見つけ、自らの魔術で蘇生します。リュートが目を覚ますと、魔女は彼に転生者たちの正体と、この世界の裏側を語り始めます。
魔女は、転生者たちが自分たちのチート能力を振りかざし、現地の人々を道具のように扱ってきたことを告げ、リュートに復讐を持ちかけます。彼女が与えるのは「ベストナイン」と呼ばれる神の反逆者幹部たちの情報。前世の名前や出身作品を連想させるような、きわどいパロディ設定がここで一気に提示されます。
場面は変わり、ギルド本部の会議室。
「双剣の黒騎士」キルト、「アンデッド・キング」ドーン・ウィル・デッド、「ルーパー」ホンダ・ユウヤ、「悪役令嬢」イメルダ・ピニャータ、「駄女神」フレアなど、明らかに有名作品を連想させる転生者たちが一堂に会しています。ルイの軽率な行動が問題視されつつも、彼らの会話はどこか余裕に満ちています。
一方で、リュートは魔女の差し出す手を取り、「転生者殺し」として歩み出すことを決意します。「全ての異世界転生者を屠る」という宣言とともに、第1話は幕を閉じます。
この第1話で提示された「チート能力者を狩る側の物語」「有名作品を思わせる転生者たち」といった要素が、大きな話題と炎上の火種になっていきました。
登場人物
※以下は第1話時点で登場する主な人物です。
- リュート:転生者に村と幼なじみを奪われた少年。魔女に救われ「転生者殺し」として復讐を誓う主人公。
- リディア:リュートの幼なじみ。優しい村娘で、転生者の襲撃で命を落とし、リュートの復讐動機となる。
- 魔女:リュートを蘇生し、転生者の裏の顔と弱点を教える謎の存在。転生者への憎しみが強い。
- ルイ=クロフォード:神の反逆者の一員。軽薄なチート転生者で、村を襲いリディアを殺した張本人。
- 神の反逆者(ギルド):転生者で構成されたギルド。表向きは英雄だが、裏では傲慢で残酷な一面を持つ。
- キルト:双剣を操る黒騎士。ベストナインの中心的存在で、ルイの暴走を叱責するリーダー格。
- ドーン・ウィル・デッド:骸骨の姿をした不死者の王。冷静な性格で、ギルド会議で状況を俯瞰する。
- ホンダ・ユウヤ:時間系のチート能力を持つ転生者。「ルーパー」と呼ばれ、リュートの標的候補。
- イメルダ・ピニャータ:悪役令嬢風の転生者。ルイを嫌悪しつつも、転生者側にいる複雑な立場。
- フレア:駄女神風の転生者。会議でよく発言し、神性といい加減さが同居するキャラクター。
作者と出版社
- 作品名:異世界転生者殺し-チートスレイヤー-(通称:チートスレイヤー)
- 原作:河本ほむら(『賭ケグルイ』『シリアルキラー異世界に降り立つ』など)
- 作画:山口アキ(『堕イドル』など)
- 掲載誌:月刊ドラゴンエイジ
- 出版社:KADOKAWA(ドラゴンエイジ編集部)
- 掲載号:2021年7月号(2021年6月9日発売)
- 話数:第1話のみ(第2話以降は連載中止)
- 連載中止発表日:2021年6月28日(編集部・KADOKAWA・作者がそれぞれ謝罪コメントを発表)
「話題性のある作者×問題作」という組み合わせだったこともあり、打ち切りのニュースは日本国内だけでなく、海外のオタクコミュニティでも大きく取り上げられました。
ベストナイン問題と炎上の理由
『チートスレイヤー』がここまで炎上した最大の理由は、転生者ギルド「神の反逆者」の幹部たち「ベストナイン」が、あまりにも有名作品のキャラクターに似ていたことです。
たとえば、
- 「神の手違い」ルイ=クロフォードが『賢者の孫』の主人公に酷似している
- 「ルーパー」ホンダ・ユウヤが『Re:ゼロ』のスバルを連想させる
- 「駄女神」フレアが『このすば』の駄女神を想起させる
といった指摘が、多くのファンから挙がりました。
さらに問題を大きくしたのが、そうした“元ネタ”と思われるキャラたちに、極めて悪趣味な悪行をさせてしまったことです。
村人を虐殺する、性的にきわどい暴行をほのめかすなど、「そのキャラの名前やイメージを借りて、最悪の行為をさせている」と受け取られても仕方がない描写が、第1話から含まれていました。
この点について、著作権専門のブログなどでは「キャラ設定自体には著作権がないとしても、ここまで似せた上で悪役として使うのは法的にも危うい」といった指摘がなされています。
また、『無職転生』や『転生したらスライムだった件』など人気作品の作者が、SNSや配信でチートスレイヤーに対する不快感を表明したことも、炎上をさらに広げる結果になりました。
最終的に、KADOKAWAとドラゴンエイジ編集部は
- 他作品を想起させるキャラクターの意匠・設定の類似
- 読者・関係者への配慮の欠如
を理由に、連載中止と謝罪を発表しています。(日刊スポーツ)
「異世界転生ブームへのアンチテーゼ」という狙い自体に共感する声もありましたが、やり方があまりにも危険だった――というのが、多くの読者の共通した印象と言えるでしょう。
小説家になろう版『チートスレイヤー【連載版】』との違い
少しややこしいのが、「チートスレイヤー」というタイトルの作品が、小説家になろうにも存在するという点です。
- タイトル:チートスレイヤー【連載版】
- 作者:8D
- 掲載サイト:小説家になろう
- ジャンル:アクション(異世界転生・異世界転移もの)(小説家になろう)
こちらは、日本から異世界に転移した暗殺者・不動が、悪質な召喚者たちを排除していく物語で、「チート絶対殺すマン」といったキーワードを持つ、独立したWeb小説シリーズです。
重要なのは、
小説家になろう版『チートスレイヤー【連載版】』と、河本ほむら原作の漫画版『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』は、まったく別の作品である
ということです。
作品が投げかけたテーマと、「読めない作品」になってしまった意味
『チートスレイヤー』は、結果として「封印作品」のような扱いになってしまいましたが、そこには現代のコンテンツ環境ならではの問題も見え隠れしています。
1つは、「異世界転生ブーム」への反発や疲れです。
同じような設定の作品が大量に生まれる中で、「チート主人公を叩きのめす側の物語」という発想は、多くの読者の鬱憤を代弁するものでした。
もう1つは、「パロディ」と「侮辱」の境界線の難しさです。
作者自身も、ある種の風刺としてやろうとしたのかもしれませんが、具体的なキャラ造形や悪行の描き方があまりにストレートだったため、「これは笑えない」「元作品のファンに失礼」と受け取られてしまいました。
そして最後に、「炎上した作品が、電子化すらされずに消えていく」ことへの不安です。
表現として問題があった部分は確かにありますが、同時に「何がダメだったのか」を検証する機会が失われることにもなります。
だからこそ、多くの人が今でも「チートスレイヤーを読みたかった」「せめて単行本1巻までは出してほしかった」と感じているのかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. 今から『チートスレイヤー』の連載再開や単行本化の可能性はありますか?
A. 2025年11月時点で、KADOKAWAやドラゴンエイジ編集部、作者から「連載再開」や「単行本化」に関する新しい公式発表は出ていません。連載中止の理由が他作品との類似や権利面の問題だったことを考えると、再開のハードルはかなり高いと考えられます。
Q. 電子書籍で読めるようになる可能性は?
A. 一時期はドラゴンエイジの電子版に第1話が収録されていましたが、現在は主要サイトで「販売終了」となっています。過去の封印作品が電子限定で復活した例もゼロではありませんが、『チートスレイヤー』については、そのような動きは確認されていません。
Q. rawサイトで読むのもダメ?
A. はい、rawサイトはほぼすべてが海賊版で、違法アップロードです。作者や出版社に一切お金が入らず、ウイルスやフィッシング被害のリスクもあります。たとえ「もう公式では読めない作品」であっても、違法サイトで読むことはおすすめできません。
Q. 小説家になろうの『チートスレイヤー【連載版】』は漫画版の原作ですか?
A. いいえ、まったく別の作品です。同じ「チートスレイヤー」というタイトルですが、作者もストーリーも違い、漫画版の公式原作ではありません。ただし、「チート能力を持つ者を狩る」というテーマが共通しているため、漫画版が好きだった人が代わりに楽しむ作品として読んでいるケースもあります。
チートスレイヤー どこで読める:まとめ
- 『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』は月刊ドラゴンエイジ2021年7月号に第1話だけ掲載され、連載中止となった幻の作品です。
- 単行本化も電子書籍化もされておらず、現在正規で読める可能性があるのは「ドラゴンエイジ2021年7月号」の中古入手のみです。
- ブックライブ・コミックシーモア・DMMブックス・ebookjapanの4サイトでは、本編は配信されておらず、読み放題サービスでも読むことはできません。
- 図書館や漫画喫茶にバックナンバーが残っている場合もありますが、在庫はかなりレアで「見つかれば運が良い」レベルです。
- 「チートスレイヤー raw」「無料」などで検索して出てくる海賊版サイトは、違法かつウイルス被害などのリスクが高く、利用はおすすめできません。
- 物語は、転生者に憧れていた少年リュートが、転生者によって村と大切な人を奪われ、「転生者殺し」として復讐に立ち上がるダークな復讐譚です。
- 転生者ギルド「神の反逆者」の幹部「ベストナイン」は、人気異世界作品のキャラクターを強く連想させるデザイン・設定で登場します。
- その“そっくりキャラ”たちが悪役として過激な行為を行う描写が、「元作品やファンへの侮辱」「パロディの範囲を超えている」と批判され大炎上しました。
- 編集部とKADOKAWA、作者は公式に謝罪を行い、権利・配慮の問題から第1話のみで連載中止という異例の対応がとられました。
- 小説家になろうの『チートスレイヤー【連載版】』は、タイトルは似ていますが別作者・別内容の作品で、漫画版の原作ではありません。
- 代わりに楽しめる作品として、同じ河本ほむら作品『シリアルキラー異世界に降り立つ』や、小説『転生者殺し~チートを奪うチート能力で悠々自適な異世界生活!?~』などがあります。
- 全体として、「異世界転生ブームへのアンチテーゼ」という発想は評価されつつも、他作品へのリスペクト不足や表現の過激さが問題視された、非常に賛否の分かれる作品だと言えます。



