ぼくはうそをついた あらすじ|ネタバレあり/なし・テーマ考察・感想と読書感想文の書き方

ぼくはうそをついた あらすじ 少年漫画・コミック
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『ぼくはうそをついた』は、広島に生きる小学生のリョウタと先輩レイの目を通して、「大切な人を守りたい」という思いが生む“やさしい嘘”を描いた児童文学です。

原爆で家族を失った記憶は、教科書の外側で今も静かに続いています。髪を切る決意、思わず名乗ってしまう一言——小さな行為が誰かの痛みをそっと和らげます。

西村すぐり作・中島花野絵、ポプラ社「ノベルズ・エクスプレス」。2024年の課題図書として多くの子どもが手に取り、大人も深く揺さぶられる1冊です。読書感想文の題材にもおすすめです。

『ぼくはうそをついた』作品ガイド

ぼくはうそをついたメインキャストイメージ1
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  • 作品の基本情報とデータ
  • あらすじ(ネタバレなし)
  • ネタバレあり あらすじ
  • 登場人物(主要キャラクター紹介)
  • 作者と出版社
  • 作品テーマ解説
  • よくある質問(FAQ)

作品の基本情報とデータ

『ぼくはうそをついた』は、西村すぐりさん(作)、中島花野さん(絵)による児童向け小説です。

ポプラ社から2023年6月に発売され、ポプラ社の読み物シリーズ「ノベルズ・エクスプレス」の1冊(図書館では「ノベルズ・エクスプレス55」と案内されることがあります)として位置づけられています。

ポプラ社

B6判・174ページで、定価は1,650円(税込)。対象は小4〜小6を中心に中学生までとされていますが、大人の読者からの評価もとても高い作品です。

2024年には「第70回青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年の部の課題図書に正式に選ばれ、全国の学校図書館や書店の夏休みコーナーでも推されています。

全国学校図書館協議会

下の表は、この本の基本情報をまとめたものです。

項目内容
タイトルぼくはうそをついた
作者・絵文:西村すぐり/絵:中島花野
出版社ポプラ社
シリーズノベルズ・エクスプレス(小学校高学年向けの読み物シリーズ)
刊行2023年6月
ページ数174ページ
定価1,650円(税込)
対象小4〜小6が中心。中学生や大人も読める深い内容
ISBN978-4-591-17821-8
課題図書第70回青少年読書感想文全国コンクール(2024年)小学校高学年の部

この物語は“広島に生きる今の子どもたち”を主人公にしながら、原爆で大切な人を失った家族の痛みが今もまだ消えていない、という現実を描いています。

「戦後80年を前に、今の子どもへ伝えたい想い」をこめて書かれていると出版社も紹介しています。

ポプラ社

あらすじ(ネタバレなし)

主人公は、広島に住む小学5年生の男の子・リョウタです。リョウタはおじいちゃん(シゲル)といっしょに暮らしていて、友だちと遊んだり、学校に行ったりという、どこにでもいるふつうの小学生です。

ある日リョウタは、おじいちゃんから「自分の兄ミノルは原爆で亡くなったんだ」という話を聞きます。ミノルは当時13歳で、原爆のせいで帰ってこなかった。遺骨も戻らなかった。その事実に、リョウタは一気に息がつまるような気持ちになります。

学校では「戦争はいけないことだ」と教わります。原爆資料館や平和学習を通じて、原爆は恐ろしいもので、二度とくり返してはいけないと説明されます。頭ではわかっている。でもそれは、どこか遠い昔のできごとのように感じていました。

正直にいえば、「かわいそうだけど、自分とはちょっと離れた話」にも思えていたのです。

ところが、おじいちゃんが語るのは教科書ではなく“家族の中の傷”です。まだ小学生だったミノルがどうして命を落とすことになったのか、そしてその悲しみが、何十年たっても消えていないこと。

リョウタは「これは昔話じゃない。ぼくの家のことなんだ」と強く感じはじめます。そこから、戦争はいまも続いている問題なんだと、リョウタの心の距離がぐっと近づいていきます。

同じころ、リョウタは1学年上の女の子・レイと仲よくなります。レイは小6で、女子バレー部のキャプテン。明るくてたくましくて、リョウタにとってちょっとあこがれの先輩です。レイの家には、ひいおばあちゃんのタヅがいます。

タヅは原爆で息子ショウタを亡くし、その悲しみから今でも「ショウタをさがさなきゃ」と町を歩き回ってしまうことがあります。タヅは、目の前の男の子を自分の息子だと思いこみ、「ショウタ?」と声をかけてしまうこともあります。

レイは、タヅを守りたいと心から願っています。まわりの子にからかわれても、変な目で見られても、タヅを守ることで頭がいっぱいになるときもあります。そのまっすぐな想いは、リョウタの心にとても強く残ります。

リョウタは、「人を守るって、こういうことなのかな」と少しずつ考えはじめるのです。

この時点では、まだ大きな事件は起きていません。でも、リョウタとレイの心の中では、すでに“世界の見え方”が変わりつつあります。

ふつうの毎日と、戦争の記憶。その2つが同じ場所に立っていることに気づいたときから、物語はさらに深いところへ入っていきます。

ネタバレあり あらすじ

ここからは物語の大事な場面にふれます。
読書感想文を書くときにはとても参考になりますが、結末に関わる心の動きも書いているのでご注意ください。

リョウタの町では、子どもたちが「ヘロゥばあ」と呼んで少しこわがるおばあさんがいます。その人こそ、レイのひいおばあちゃん・タヅでした。タヅは原爆で、まだ小学生だった息子ショウタを失いました。

タヅの心の中では、ショウタは「いなくなった」ままではなく、「まだどこかにいる」存在のまま止まっています。だからタヅは今でも「ショウタを見つけなきゃ」と町を歩き続けるのです。

タヅを守るために、レイは自分の長い髪を切ります。タヅの記憶の中にいるショウタは男の子です。だからレイは、少しでもタヅの心に安心を届けられるように、からかわれるかもしれないのに、迷わず髪を短くするのです。

この場面は本当に胸がしめつけられるところで、「ここまで誰かを大事に思えるんだ」と読んでいて涙が出そうになります。

そんな中、タヅがいなくなってしまいます。レイは必死でタヅを探し、リョウタもいっしょに走り回ります。やっとタヅを見つけたとき、タヅは震える声で「ショウタ? そこにいるの?」と問いかけます。リョウタはとっさに「はい、ショウタです」と名乗ります。

それは、ふつうに考えれば“うそ”です。でもその“うそ”がタヅの不安をやわらげ、苦しみから少しだけ解き放ってあげるのです。リョウタの「うそ」の瞬間は、読者の心を強くゆさぶる場面として多くの感想で「涙が止まらない」「やさしいうそに救われた」と語られています。

同じころ、リョウタは自分の家族にも深い傷があることを知ります。

おじいちゃん(シゲル)の兄ミノルは、13歳のときに広島への原爆で命を落としました。遺骨が戻らなかったことが、家族にとってどれほど長い間の痛みになっているかを知ったとき、リョウタは「戦争は昔のことだからもう終わった」という考えがもう持てなくなります。

戦争のせいで失われた命の重さは、いまだに消えていないのだ、と。

物語は、ただ悲しいだけでは終わりません。レイもリョウタも、「自分が大切な人を守るには、何ができるんだろう」と本気で考え、行動します。だから読み終わると、心の奥に静かなあたたかさと、ちょっと痛いような希望が残ります。

「この子たちの願いが、どうか未来につながってほしい」と、祈るような気持ちになるラストです。

登場人物(主要キャラクター紹介)

物語の理解がぐっと深くなるように、主な登場人物を整理します。

登場人物役割・気持ち
リョウタ広島に住む小学5年生の男の子。おじいちゃんと暮らしている。はじめは「戦争は昔のこと」と思っていたけれど、家族の話を聞いて「いまも続いている痛みなんだ」と気づいていく。タヅを安心させるため、思わず“うそ”をつく。
レイ小学6年生の女の子。バレー部のキャプテンで、リョウタのあこがれの先輩。ひいおばあちゃん(タヅ)を守りたい気持ちがとても強くて、自分の髪を切るほどの覚悟を見せる。
タヅレイのひいおばあちゃん。原爆で息子ショウタを失い、今も「ショウタをさがさなきゃ」と町を歩くことがある。心の傷は今も消えていない。子どもたちからは「ヘロゥばあ」と呼ばれることもある。
シゲルリョウタのおじいちゃん。自分の兄ミノルを原爆で亡くした体験を、リョウタに静かに語る。過去を押しつけるのではなく「忘れないでほしい」と伝えようとしている。
ミノルシゲルの兄で、リョウタの大おじ。13歳のときに原爆で亡くなった。遺骨が戻らなかったことは家族の痛みとして今も残っている。
ショウタタヅの息子。原爆で命を落とした小学生の男の子。タヅは今も「きっとどこかにいる」と信じ、さがし続けている。リョウタがショウタのふりをする場面は、物語の大きな山です。
ミドリ先生戦時中、子どもを守ろうとした若い先生として語られる人物。作者の母の体験(10代で代用教員として子どもたちを守ろうとしたという記憶)が背景にある、と出版社は紹介しています。

この作品の人たちは、時代も年齢も立場も違います。

でも全員が、「大切な人を守りたい」という思いを抱えています。だからこそ、読んでいる私たちは「自分なら大切な人のためにどこまでできるだろう」と、そっと自分の胸に手をあてたくなるのだと思います。

作者と出版社

  • 作者:西村すぐり(広島出身・在住の児童文学作家)
  • 創作背景:戦時中に母が代用教員として子どもを守ろうとした体験を聞き継いだことが原点
  • 意図・テーマ:原爆と家族の記憶を“いま”の子どもへ手渡し、平和を自分ごととして考える物語
  • 挿絵:中島花野(やわらかな線で登場人物の感情に寄り添う挿絵)
  • 出版社:ポプラ社
  • シリーズ:ノベルズ・エクスプレス
  • 刊行:2023年6月
  • 判型/ページ数:B6判/174ページ
  • 定価:1650円(税込)
  • ISBN:978-4-591-17821-8
  • 対象:小学校高学年中心〜中学生、大人も読める内容
  • 位置づけ:第70回青少年読書感想文全国コンクール(2024年)小学校高学年の部・課題図書

作品テーマ解説

この本は、小学生でもまっすぐ感じ取れるテーマを扱いながら、とても深い問いを投げかけてきます。特に大切だと感じるテーマを4つ紹介します。

1.「戦争の痛みは、まだ終わっていない」
リョウタのおじいちゃんは、兄ミノルを原爆で亡くしました。ミノルの遺骨が戻らなかったことは、家族の心に何十年たっても残り続けています。タヅも、原爆で息子ショウタを失い、今でも彼をさがし続けています。つまり戦争は“もう終わった昔のこと”ではなく、いまも誰かの毎日の中で続いている痛みなのだと伝わってきます。

2.「やさしいうそ」は悪いこと?
リョウタはタヅを安心させたくて、「はい、ショウタです」と名乗ります。ふつうなら「うそはダメ」と言われます。でもこの“うそ”はタヅをなぐさめ、タヅの心を少し救います。読んでいると、「人を守るためのうそ」と「人をだますためのうそ」は、本当に同じなのかな…と考えずにいられません。

3.子どもだって、本気で誰かを守ろうとする
レイはタヅを守るために、自分の髪を切るという大きな決断をします。笑われてもいい、自分が変に見られてもいい。それよりも「大事な人を守りたい」という気持ちが強いからです。この“まっすぐさ”は、とても痛いのに、同時にすごくあたたかいものでもあります。

4.「今の自分にできること」を考える物語
この本を読み終えると、ただ「かわいそうだった」で終われません。「じゃあ、今の自分には何ができるんだろう」という問いが、心の中にそっと残ります。作者や出版社も「平和への祈りと希望」という言葉をくり返し伝えており、これは“他人ごと”ではなく“自分ごと”として考えてほしい物語なんだと感じます。

よくある質問(FAQ)

Q1. この本は重い内容ですか?小学生でも読めますか?
たしかに原爆や戦争の場面が出てきます。でも文章は小4〜小6でも読めるようにやさしい言葉で書かれていて、会話も多くテンポよく進みます。読み終わったあと「悲しい」で止まらず、「大切な人を守りたい」というあたたかい思いもちゃんと残るようになっています。実際に小学生向けの課題図書にも選ばれていることからも、学校現場や家庭での読みやすさが意識されている作品だとわかります。

Q2. レイはなぜ髪を切ったの?
レイは、ひいおばあちゃんのタヅを守りたいからです。タヅの心の中では亡くなった息子ショウタが今も“生きている”ままなので、少しでも安心してもらいたいと、レイは自分の見た目を変えることまで選びます。そこには「笑われてもいい」という覚悟があります。このシーンは読者からも「胸がしめつけられた」「泣いた」という声が本当に多いです。

Q3. 「ぼく」は誰?どんな“うそ”をついたの?
「ぼく」はリョウタです。タヅが「ショウタ?」と聞いたとき、リョウタはとっさに「はい、ショウタです」と名乗ります。これはタヅを安心させたい一心の“やさしいうそ”です。この場面は、読者に「うそは本当に全部ダメなの?」と問いかける大切なクライマックスになっています。

Q4. 課題図書って本当?
本当です。『ぼくはうそをついた』は第70回青少年読書感想文全国コンクール(2024年)小学校高学年の部の課題図書に公式に選ばれています。夏休みの宿題の読書感想文にえらぶ学校も多いです。

Q5. どれくらいの長さ?読みきれる?
紙の本で174ページです。ふだん本を読む大人なら2〜3時間くらいで読みきれる分量で、小学生でも1日30分〜1時間ずつ読めば数日で読み終えられるくらいです。長すぎないので、読書感想文の本としても手に取りやすい長さです。

ぼくはうそをついた:感想・読書感想文の書き方と評価

ぼくはうそをついたの舞台となった広島のイメージ
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  • 感想
  • 読書感想文の書き方
  • 口コミ・評判・評価・レビュー
  • 子どもと一緒に読むときのポイント(保護者・先生向け)
  • どこで入手できる?読むときに知っておきたいこと

感想

読み進めるうちに、胸に残るのは「やさしさって、こんなに痛いものなんだ」という気持ちです。リョウタがタヅのためについた“うそ”は、ふつうなら「うそはダメ」と言われて終わるはずの行動なのに、この物語ではその一言が人の心を救う瞬間として描かれます。読んでいる側も、涙が出そうになるくらい胸が熱くなります。

レイの姿も忘れられません。レイはタヅを守るためなら、自分がどう見られるかなんて気にしません。髪を切るという大きな選択は、ただの“いい子”というより、「自分の愛する人を守りたい」という強い祈りのように感じられます。そこには、年齢なんて関係ないほどの強さがあります。

この本は「戦争はいけない」という当たり前の言葉を押しつけるのではなく、「大切な人を助けたい」という本当に身近な気持ちから、戦争の重さと平和の大切さを感じさせてくれます。だから子どもにも届くし、大人も深く揺さぶられるのだと思います。実際、読者からは「リョウタのうそに胸が熱くなった」「この本に出会えてよかった」という感想が多く寄せられています。(読書メーター)

読書感想文の書き方

読書感想文は、この本だととても書きやすいです。なぜなら、この物語には「うそ」「家族」「命」「守りたい人」という、とても身近で、あなた自身の言葉で考えやすいテーマがはっきりあるからです。

感想文を書くときは、次の3ステップで考えるとスムーズです。

まずは「読む前の自分」。たとえば「うそはぜったいダメだと教わってきた」と、素直に書いて大丈夫です。

つぎに「心が一番動いた場面」を1つだけえらんで、そこで自分がどう感じたかを書くこと。リョウタがタヅの前で“ショウタだよ”と名乗る場面や、レイが髪を切る場面は、とても多くの人の心を揺らす場面です。「胸がしめつけられた」「もし自分だったらできるかな」といった気持ちを具体的に書くと伝わりやすくなります。

最後に「読み終わったあとの自分の考え」をまとめます。「戦争は昔の話じゃなくて、今も苦しんでいる人がいるとわかった」とか「人を守るためのうそは、ただの悪いことって言い切れないと思った」など、自分の中に生まれた変化を書きます。これは“正解”を書く場所ではありません。あなた自身の気づきこそが、いちばん価値のある言葉になります。

小学生の場合、むずかしい歴史用語をたくさん説明しようとしなくても大丈夫です。「どう感じたか」「なぜそう思ったか」を、自分のことばで書くことがいちばん大切です。

口コミ・評判・評価・レビュー

ネット上のレビューや読書記録サービスでは、「リョウタのついた“やさしいうそ”に涙が止まらなかった」「この本に出会えてよかった」という声がとても目立ちます。読者は、うそという行為そのものよりも、そのうそにこめられた思いやさしさに強く心を動かされています。(読書メーター)

また、「戦争は昔のことでしょ?」と思っていたのに、読み終わったら「まだ終わっていない」と感じた、という感想も多いです。広島の街や家族の思い出、人を探し続けるタヅの姿、そしてレイの勇気。こうした具体的な姿が、平和について“自分ごと”として考えるきっかけになったと書かれています。

大人の読者からも高い評価があり、「これは子どもだけの本じゃない」「自分も誰かを守るために動けるだろうかと考えさせられた」という声が続いています。(読書メーター)

子どもと一緒に読むときのポイント(保護者・先生向け)

この本には、原爆や戦争で家族を失った人の苦しみが、今も続いているという描写が出てきます。特に、タヅが孫やひ孫世代に支えられながらも「ショウタを探さなきゃ」と歩き回る姿や、ミノルの遺骨が戻らなかったという話は、小学生にとってとても衝撃的です。(ポプラ社)

もしお子さんと読むなら、読み終わったあとに「どんな場面がいちばん心に残った?」とやさしく聞いてあげると安心します。子どもは、戦争そのものよりも「レイがどうして髪を切ったの?」「リョウタは悪い子なの?」といった、人と人との気持ちの場面で強く心を動かすことが多いからです。

「うそはダメ」と教えてきた大人ほど、この本に戸惑うこともあると思います。

でもこの物語が問いかけているのは、「人をだますうそ」と「人を助けたいと願ってつくうそ」は同じなのかな?という、とても大切な考え方です。そこをいっしょに考えてあげると、子どもは安心して自分の意見を話しやすくなります。

この作品は公式に小学校高学年向けとして紹介され、2024年の全国読書感想文コンクール課題図書にも選ばれています。つまり「子どもが読んでいいのか心配」というより、「子どもといっしょに今の世界を考えるための本」としてすすめられている作品なのです。

どこで入手できる?読むときに知っておきたいこと

『ぼくはうそをついた』は、紙の本として全国の書店や図書館で手に入ります。

課題図書として紹介されることも多いので、夏休みシーズンには特設コーナーに並ぶこともあります。電子書籍版も配信されており、今すぐスマホやタブレットで読み始めることもできます。

ここでは主要な電子書店を、読み放題の有無もあわせてまとめます。

ブックライブ

ブックライブでは『ぼくはうそをついた』が配信されており、無料の試し読みが用意されています。電子版の発売日は2023年6月7日となっており、スマホ・タブレット・PCのアプリやブラウザで読めます。ページ数は174ページと案内されています。

ブックライブは基本的に“1冊ずつ購入して読む”サービスで、月額の「読み放題コース」はありません。

以前は「毎月ポイントがつく月額ポイントコース」がありましたが、新規登録は2025年9月24日で終了したと案内されています。すでに登録している人は引き続き使える、と説明されています。

今から読む人は、まず試し読みで雰囲気を確認して、気に入ったら作品を1冊購入する、という流れになります。

ブックライブ

コミックシーモア

コミックシーモアでも『ぼくはうそをついた』は配信されていて、無料の立ち読み(試し読み)ができます。

コミックシーモアには「シーモア読み放題」という定額サービスがあり、「読み放題フル」は月額1480円で、小説・実用書・コミックなど幅広いジャンル約20万冊以上を対象に読むことができ、初回は7日間無料で試せると案内されています。

ただし、読み放題に入っていない本もあります。課題図書のような児童文学は読み放題に含まれないことも多いので、『ぼくはうそをついた』は基本的に単品購入で読む形だと考えておくと安心です。

コミックシーモア

DMMブックス

DMMブックスでも本作は電子書籍として扱われていて、基本は1冊ずつ購入して読むスタイルになります。

DMMブックスについては「読み放題プラン」という言い方を見かけることもありますが、最新の案内では、いわゆる“どの本でも自由に読める定額の読み放題”は基本的に用意されておらず、代わりに無料作品コーナーやセールなどでお得に読める作品がある、と紹介されています。

DMMブックスで読む場合も、まずは試し読みや無料公開、割引になっているタイミングをチェックしながら、1冊ずつ買っていく流れになります。

DMMブックス

ebookjapan

ebookjapanでも『ぼくはうそをついた』は配信されており、試し読み機能があります。電子書籍ストアとしては、定期的なクーポン配布や週末の大型セール、PayPay連携での高いポイント還元など「安く買いやすい」ストアとして知られています。

ebookjapanには、いまのところ一般向けの月額読み放題プランはありません。基本は都度購入型で、本ごとに買う形になります。ただし、期間限定の無料公開や大きな割引クーポンが頻繁に出るのが大きな特徴です。

紙と電子、どちらにも良さがあります。紙の本は家に置いて何度も読み返すことができますし、家族みんなで回し読みすることもできます。電子版は「すぐに読みたい」「通学・通勤のすきま時間に読みたい」というときに本当に心強い味方になります。どちらを選んでも、きっとこの作品は心に長く残ると思います。

eBookJapan(イーブックジャパン)

ぼくはうそをついた あらすじ:まとめ

  • 舞台は広島。小5のリョウタが家族の被爆体験を知り、戦争が“いま”とつながると気づきます。
  • 小6のレイはひいおばあちゃんのタヅを守りたいと強く願い、髪を切る決意をします。
  • タヅは原爆で息子ショウタを失い、今も探し続けています。
  • リョウタが「はい、ショウタです」と名乗る“やさしい嘘”が、相手を救う嘘の是非を静かに問います。
  • 核心テーマは記憶・家族・いのち・寄り添う勇気。「戦争の記憶は過去形で終わらない」がメッセージです。
  • 読書感想文は①読む前の自分②心が動いた場面③読後の変化の順で書くと伝わります。
  • 例として「レイが髪を切る」「名乗りの一言」を軸に、自分の気持ちを具体的に言葉にします。
  • 文体は小4〜中学生に読みやすく、大人にも深く響く内容です。
  • 2024年の読書感想文コンクール課題図書に選定。夏の宿題にも適しています。
  • 紙/電子いずれでも読めます。落ち着いて向き合える環境で読むと、余韻が長く残ります。
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